第六百六十六夜   私の通う小学校は創立百周年を超える古いもので、いわゆる学校の七不思議がたくさんある。七つどころか両手両足の指でも足りなくて、もうどれが元々の七不思議なのかわからない。七不思議なのに「たくさん […]
第六百六十五夜   突然の嵐で電車が不通になった。帰宅の足が無くなって困っていると、同僚が家へ泊めてくれると言う。大したもてなしは出来ないが職場にほど近いマンションの一室で、十五分ほど歩けば辿り着けるから、途中 […]
第六百六十四夜   季節外れの夕立に降られながら同僚と事務所の最寄り駅まで並んで歩いていると、不意に視界が白く染まり、一瞬後に爆音が轟いた。どうやらごく近くに落雷があったようだ。直ぐに駅構内に入ると、安全確認の […]
第六百六十三夜   通勤電車で事務所の最寄り駅のロータリにあるバス停へ並ぶと、同僚の一人がその列に並んでいた。 おはようと声を掛けると、彼女は何やら難しい顔をして暫く黙った後、 「先輩は、卵酒って飲んだことあり […]
第六百六十二夜   さして大型でもない連休の最終日は生憎、一日中雨の予報だった。少なくなった食料を午前中に買い出しに出掛け、圧力鍋に適当な煮込み料理を仕込む。 冷凍食品のチャーハンと餃子を片手に、昔懐かしいテレ […]
第六百六十一夜   とりたてて大型と言うほどでもない連休の初日の午前十時、母方の実家に到着して父の運転する車に深夜から半日ぶりに解放された。 家から祖母が出てきて両親と一言二言挨拶を交わし、皆でトランクから荷物 […]
第六百六十夜   電車で訪れた取引先から、先方のご厚意で用意して頂いたタクシで帰社することになった。同行した部下との必要なやり取りを終えると特に話の種もなく、手帳を取り出してメモ書きを確認しながら暫く過ごす。 […]
第六百五十九夜   休日の朝早く、割と仲の良いバイト仲間が入院したから代わりに入ってほしいと店長から連絡が来た。半日仕事をした後、都合のつくときに見舞いにでも行こうかとメッセージ・アプリで連絡を入れると、入院し […]
第六百五十八夜   今日は入院した友人の見舞いに、友人三人で地域のターミナル駅に待ち合わせをした。入院と言っても大怪我とか大病というわけではないらしい。足に出来た傷口からなんだか悪い菌が入って大きく腫れ、傷の位 […]
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