コンテンツへスキップ
Location, State, Country
(000) 123 12345
email@yoursite.com
夢千夜
About
Blog
Front Page
目次(第1-100夜)
目次(第101〜200夜)
目次(第201〜300夜)
目次(第301-400夜)
夢千夜
About
Blog
Front Page
目次(第1-100夜)
目次(第101〜200夜)
目次(第201〜300夜)
目次(第301-400夜)
Posts in 小説記事
小説記事
第十一夜
橘 偲
-
2月 5
第十一夜 夜の山道を下り、冬枯れた水田に挟まれた交差点で信号に引っ掛かると、辻を四隅から照らす街灯の明るさに安堵する。山の中に慣れた目には、昼のように明るいといっても大袈裟ではない。人間というのはつくづく昼行性の動物なの […]
read more
小説記事
第十夜
橘 偲
-
2月 2
第十夜 星明りの冴える星空の下を歩いていると、歩道の脇に街頭に照らされて、「頭」が落ちていた。 いや、正確にいえば、落ちていたのは毛糸の手袋で、青い地の手の甲の部分に白い毛糸でHEADと文字が描かれているのが、五歩ほど先 […]
read more
小説記事
第九夜
橘 偲
-
1月 29
第九夜 つるりと艶のある赤茶色の鬼皮の先端、ほつれるようにささくれ立って尖った先を下にして、イガに付いていた凸凹の台の部分と鬼皮の境目に小刀の刃を差し入れると、下茹での際に染み込んだ湯が滲み出て刃の上に露の玉を作る。クイ […]
read more
小説記事
第八夜
橘 偲
-
1月 26
第八夜 LEDの強い灯の下、ドラムの回る低い振動音を聞きながら、茶色いビニル張りの長椅子に深く腰を掛けて漫画雑誌の頁を捲る。洗濯機の振動音がこんなに大きく聞こえるのは深夜だからか。大通りの交通量も人通りも、普段この店を利 […]
read more
小説記事
第七夜
橘 偲
-
1月 22
第七夜 柳の木に背を預けて、ぼんやりと水面に糸を垂らしていると、 「どうですかい」 と右手から声を掛けられた。振り返ると小綺麗な格好のお侍さんが笠をちょいと持ち上げて微笑んでいる。左脇に置いていた魚籠には二匹の小さな鮒が […]
read more
小説記事
第六夜
橘 偲
-
1月 19
第六夜 大根の剣に大葉を敷いた上へ赤紫色の鰹の刺身を盛り付けた皿が、看板娘の白い、しかし水仕事でやや荒れた手で目の前に差し出された。礼を言いながら、一人座るカウンタ席の気安さでお絞りを脇へ退け、そこへ置かせる。ごゆっくり […]
read more
小説記事
第五夜
橘 偲
-
1月 15
第五夜 目の前に、一本の蝋燭が炎を掲げている。五寸ほどの、すらりと腰のくびれた蝋燭に、つい今しがた自分で火を灯したものらしい。 炎の周りだけが円くぼんやりと橙色に眩き、その外は真の闇。そこには胡座をかいた膝に手を置いて背 […]
read more
小説記事
第四夜
橘 偲
-
1月 12
第四夜 電話が鳴った。瞼越しにも部屋の未だ暗いのが見える。目を閉じたまま枕元へ手を伸ばして携帯電話を手に取り、耳元へ運んで「はい」と呼びかけると、未だ起きていたかと若い男の声が挨拶も無しに返ってくる。随分とぞんざいな口の […]
read more
小説記事
第三夜
橘 偲
-
1月 8
第三夜 まだ肌寒い初春の午後である。陽溜まりに腰を下ろし、右膝を抱えるようにして足の爪を切っていると、窓越しに 「ちょっと、あんた」 と声がした。威勢のよい八百屋か魚屋の女主人を連想させるその声の有無を云わせぬ強制力に膝 […]
read more
Posts navigation
Previous
Posts navigation
Page
1
…
Page
90
Page
91
Page
92
Page
93
Posts navigation
Next
Search for:
最近の投稿
第八百三十二夜
12/22/2024
第八百三十一夜
12/19/2024
第八百三十夜
12/15/2024
第八百二十九夜
12/12/2024
第八百二十八夜
12/08/2024
アーカイブ
アーカイブ
月を選択
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年9月
2024年8月
2024年7月
2024年6月
2024年5月
2024年4月
2024年3月
2024年2月
2024年1月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年9月
2023年8月
2023年7月
2023年6月
2023年5月
2023年4月
2023年3月
2023年2月
2023年1月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年9月
2022年8月
2022年7月
2022年6月
2022年5月
2022年4月
2022年3月
2022年2月
2022年1月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年9月
2021年8月
2021年7月
2021年6月
2021年5月
2021年4月
2021年3月
2021年2月
2021年1月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年9月
2020年8月
2020年7月
2020年6月
2020年5月
2020年4月
2020年3月
2020年2月
2020年1月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年9月
2019年8月
2019年7月
2019年6月
2019年5月
2019年4月
2019年3月
2019年2月
2019年1月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年9月
2018年8月
2018年7月
2018年6月
2018年5月
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月