第七夜 柳の木に背を預けて、ぼんやりと水面に糸を垂らしていると、 「どうですかい」 と右手から声を掛けられた。振り返ると小綺麗な格好のお侍さんが笠をちょいと持ち上げて微笑んでいる。左脇に置いていた魚籠には二匹の小さな鮒が […]
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