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毎週日曜・木曜正午に新たな怪談をお届けしています。

第八百三十七夜    七草粥も食べてぼちぼち正月気分も抜けた頃、在宅ワークで凝り固まった肩をコタツの座椅子で回していると、息子が小学校から帰ってきた。一足先に帰ってきて私の隣で早速出された宿題を解いていた娘がび […]
第八百三十六夜    正月休みに帰省して二日目の大晦日の夜、除夜の鐘を聞きながらテレビの年越し番組を観るともなく観ていると、 「あんた、もう十一時を回るから、さっさとお風呂、入っちゃいなさい」 と母に急かされた […]
第八百三十五夜    除夜の鐘の聞こえる店内で仕事をしていると、客に家族がやってきた。恥ずかしいからやめてくれと明るいうちに言い含めておいたのだが、きっと弟か父の提案だろう、母と三人揃ってやって来て、年越しそば […]