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毎週日曜・木曜正午に新たな怪談をお届けしています。

第八百六十二夜    高校受験を終えた娘が中学を卒業して三週間ほど経ち、重大なことに気がついた。娘が明らかに太っている。  中学三年生の夏にテニス部を引退して以来、筋肉の多少落ちた様子こそ見られたものの顔や腕、 […]
第八百六十一夜    夕食を終え、弟が風呂を済ませるまでの間に居間で宿題を広げると、父が推理物のテレビ・ドラマを見始めた。彼の寝室の押し入れにはミステリ小説やテレビ・ドラマを記録したメディアが詰まった段ボール箱 […]
第八百六十夜    顎に手を当て他姿勢で時折低く唸りながら数分かけて部屋を眺め回した末、 「部屋には特に何の問題も無いね」 と、小母さんは笑いながらこちらを振り向いた。 「はあ、そうですか」 と答える私に彼女は […]