第七百八十九夜    商談を終えた取引先からの帰り道、駅前からほんの五分の間に上司ともども汗だくになりながらプラットフォームに付くと、電車を待つ間に、 「商談成立のお祝い」 と言って自動販売機のスポーツ・ドリン […]
第七百六十一夜    昼食から帰ってくると同僚から、 「あのカメラ、駄目だったみたいです」 と、写真屋のロゴの入った薄い封筒を渡された。何のことかとキヲクを辿りながら封筒を開けると、ネガの収められたビニル・シー […]
第七百五十九夜    仕事から帰って来ると、普段にも増して騒がしい息子とそれを羨ましげに目を輝かせる娘、そして普段になく憂鬱そうな妻とが出迎えてくれた。三人揃って出迎えてくれる絵面と言うだけでも十分に珍しいのに […]
第六百七十七夜   トレイに載せたカップ二つを窓際の少女達へ運ぶと、 「ね、後輩から凄いのが送られてきたんだけど!」 と聞こえてきた。 私のバイト先であるこの店は大手チェーンに比べて値段が安く、彼女達のような学 […]
第六百二十二夜   ネットで見付けたちょっと凝ったレシピがちょうど冷蔵庫の中身で作れることに気が付いて、少々早めに昼食の準備に取り掛かった。下拵えを終えて鍋を火に掛けて掻き混ぜると、レシピを表示させて傍らに置い […]
第六百十四夜   友人がメッセージ・アプリで、 ――ちょっとこれを見て という言葉とともに猫の画像を送ってきた。長毛種の猫が撫でろとでも言うように仰向けになって腹を見せている。 提出課題をやっつけている最中だっ […]
第六百四夜   趣味の野球観戦で外野席から写真や動画を撮りたいと思い立ち、写真を趣味にしている後輩を仕事上がりに焼き鳥屋へ誘った。一通りの相談を終えて、彼が勧めてくれたカメラをタブレットで検索する。 出てきた中 […]
第四百十九夜   正月だからといって特にすることもなく、かといって出掛けるのも憚られ、本棚に並んだ本を適当に手に取っては目を通して過ごしている。 元々目の早い質で、しかも一度は読んだことのある本ばかりだから、中 […]
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