第六百六十六夜   私の通う小学校は創立百周年を超える古いもので、いわゆる学校の七不思議がたくさんある。七つどころか両手両足の指でも足りなくて、もうどれが元々の七不思議なのかわからない。七不思議なのに「たくさん […]
第四百五十九夜   買い物から帰宅して真っ先にトイレに駆け込んで用を足して扉を開けると、買ってきたばかりの雑貨を早速取り出して消毒している同棲相手が、 「そんなに我慢しなくても、外でしてくればよかったのに」 と […]
第百三十九夜   友人の部屋に招かれて、友人四人で酒を飲むことになった。 男ばかりで集まるので適当な具材を買って鍋に放り込み、火が通るのを待たずに乾杯をする。 互いの近況報告などしているうちに鍋が煮え立ち、そろ […]
第八十六夜   秋の夜道は街灯に照らされてなお足元が暗く、それでも重くダブつくスカートは自転車を飛ばすのには向いていない。ズボンを穿いてくればよかったと後悔する。塾で居残り勉強を命じられ帰宅が遅くなってしまった […]
第七十一夜   トレイに載せたグラス二つを窓際の少女達へ運ぶと、 「ね、新しい都市伝説、仕入れちゃった!」 と聞こえてきた。 私のバイト先であるこの店は大手チェーンに比べて値段が安く、彼女達のような学生服姿の客 […]
第七十一夜   トイレに入ると個室の扉が三つ並んでいる。人はいない。が、奥から人の話し声が聞こえる。手前の個室の鍵を確認すると青い表示が見えるので中に入る。中央と奥とでおしゃべりをしているのだろう。 便座に腰を […]
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