第六百九夜   冷たく乾いた風によく晴れた日差しの暖かさを感じながら洗濯物を干していると、居間のテーブルの上でスマート・フォンが着信音を鳴らし始めた。 物干し竿へ最後のシャツを掛け終えて急いで部屋に戻ると職場の […]
第五百三十三夜   風呂上がり後のあれこれを終え、いざ寝ようかというとき、お客の言葉を思い出した。 ――四角い部屋の真ん中に布団を敷き、四隅を順に見回しながら寝る。 それは、金縛りに遭う方法だという。節分に恵方 […]
第五百二十八夜   陽光が目に刺さって目を覚ますと、全身に軽い痺れのような感覚が有った。筋肉痛の先触れのような、こむら返りのおさまった後の疲労感がまだ筋肉に残っているような感覚だ。 はて、昨夜はそんな風になるま […]
第四百二十七夜   このご時世で年末年始に帰省できずにいた郷里の様子が、朝食を作りながらBGMに流していたテレビのニュースに映った。 何やら感染率が急激に高まっただか、市内の病院でクラスタが発生しただかで、見覚 […]
第四百九夜   始業前、コートを脱ぎ給湯室へ行こうとすると、既に席についていた上司が、 「申し訳ないけれど、私の分もお願いしていい?」 と、こちらにひらひらと右手を振りながら声を掛けてきた。 珍しいこともあるも […]
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