第七百九十七夜    深夜勤務のためにバック・ヤードへ入って着替えを済ますと、今日はシフトに入っていないはずのアルバイトの高校生が笑顔で立っていた。彼女が笑顔なのはバイトの面接で初めてあって以来いつものことで、 […]
第七百二十五夜    昼休みの少し前、仕出し弁当屋の軽自動車が駐車場に入ってきた。いつものように挨拶を交わしてバックドアへ回って荷物を受け取ろうと待つ。  そこへ運転席から降りてきた弁当屋の親父さんが、 「兄さ […]
第五百四十一夜   折角の休日だというのに寝覚めの悪い朝だった。十年ほど前に老衰で死んだ犬が夢に出たのだ。いや、ただ夢に出るだけならば何の問題もないどころか、内容に依っては嬉しいくらいのことなのだが、内容がよろ […]
第四百七十七夜   疫病騒ぎで思うように会って遊ぶことの出来ない夏休みの夜、クラスの有志十人程でメッセージ・アプリを使って百物語の真似事をした。もちろん十人で百話も語るのは無理だから、それぞれ一話ずつだったが、 […]
最近の投稿
アーカイブ