第四百二十夜   トレイに載せたグラス二つを窓際の少女達へ運ぶと、 「ね、そういえば?なんだけど、宇宙人とかUFOとかって、興味無いの?」 と聞こえてきた。 私のバイト先であるこの店は大手チェーンに比べて値段が […]
第二百八十二夜   夜勤明けの怠い身体をがら空きの下り電車に揺られてつい舟を漕いでいると、いつの間にか最寄り駅で車両の扉が開いていた。 閉じる扉に半ば挟まれながら慌ててホームへ出ると湿った熱気が全身を覆い、直ぐ […]
第二百六十八夜   朝、気温の高くなる前に仕事を済ませてしまおうと、春野菜の収穫を終えた畑に秋蕎麦の種を蒔いていた。朝飯時には仕事も終わり、荷物を纏めて帰り支度をしていると、畦道を水色の軽自動車が一台こちらへ駆 […]
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