第六百九十五夜   暦の上では秋ながらまだまだ猛暑日の続く早朝、まだ気温の上がらないうちに家を出た。それでもなお、駅に着いてホームへ上がる頃には額から汗が流れるから参ってしまう。 肩掛けの鞄を浮かせ、尻のポケッ […]
第六百三十三夜   数年に一度と報じられる寒波の中、強い北風に吹かれながら首を窄めて帰宅した夜勤明け、自宅に着くと門の前は勿論、猫の額ほどの庭にまでゴミが吹き寄せられていた。 枯れ葉の類ならまだ良いが、コンビニ […]
第五百八十四夜   夕食を終えて蒸し暑い自室で勉強をしていると、妹が藁半紙を片手に部屋を訪ねてきた。 何の用かと尋ねるとその藁半紙を示し、来週から三泊四日で部活の合宿が始まるのだと言って難しい顔をする。それでピ […]
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