第七百八十八夜    最寄りの駅から私鉄や旧国鉄を乗り継いで一時間半掛けて辿り着いた駅前は観光地らしく開発されていた。が、そこから持参した自転車に乗って山道の入口を目指すと、辺りに昔ながらの山村らしい農地と作業 […]
第二百七十七夜   夏休み最後の日曜というので、近所の仲の良い家族を誘って河原へバーベキュをしに行った。 幸い天候の不安もなく、家族連れ、職場の集まりと思しき集団、大学のサークルらしき若者達などでごった返す河原 […]
第百七夜   「どうする?」 という友人の声が冴えた堂に響き、破れた戸から冬山の闇の雨音の中へ吸い込まれてゆく。 「どうすると言っても……」 灯は堂を朧げに照らすこのガス・ランタンに、LEDの小さな懐中電灯しか […]
最近の投稿
アーカイブ