第四百七十八夜   顔を洗い、身支度を整えて自室を出ると、隣室の扉が開いたまま、中からごそごそと人の動く気配がした。 通りがかりに中を覗くと、箪笥の前にしゃがみ込んだ寮長が紙袋にその中身を詰めている。 ――ああ […]
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