短編 Archives - 4ページ目 (60ページ中)

第八百二十四夜　連休明けの通学路を歩いていると、いつもの交差点でいつもの連中と合流した。何やら朝から男女に分かれ、信じるとかあり得ないとかキャアキャアと揉めている。　何の話かと尋ねるまでもなく、彼らの方 […]

小説記事

第八百二十二夜

橘偲 -

11月 17

第八百二十二夜　知人と映画を見に行こうと誘われて、即答で断った。どうせ何の予定もないだろうになぜ断るのかと実に余計な一言を加えながら理由を問いながら、彼は不満気に頬をふくらませるが、もちろん可愛気など一切 […]

小説記事

第八百二十一夜

橘偲 -

11月 14

第八百二十一夜　満員電車の蒸し暑さが嫌で薄着で出掛けたは良いものの、夕方に通り過ぎた前線のお陰で風が急に冷たくなって、帰宅するころにはすっかり体が冷えてしまっていた。電子錠に触れて扉を開けて荷物を置く。リ […]

小説記事

第八百十九夜

橘偲 -

11月 7

第八百十九夜　秋もいよいよ深まって、家を出ると顔に当たる風が冷たかった。そろそろ本格的に冬物のお世話になる頃か、もう暫く秋物に活躍してもらわねば元が取れぬかなどと考えながらいつもの電車に乗ると、満員電車は […]

小説記事

第八百十八夜

橘偲 -

11月 3

第八百十八夜　ここ数日秋の長雨が続いて洗濯物がたまってしまった。顔を洗って直ぐに洗濯機を回し、簡単な朝食を摂る。　一通り洗い物を済ませたところで第一陣の洗濯が終わる。洗濯機から籠へ洗濯物を取り出し、代わ […]

小説記事

第八百十六夜

橘偲 -

10月 27

第八百十六夜　取引先でのミーティングを終えて荷物を片付け始めたとき、ふと先日抱いた疑問が頭を過った。　それは今日のミーティングの日時を決めるべく電子メールを送り、その返事が届いたときのことだった。「この […]

小説記事

第八百十五夜

橘偲 -

10月 24

第八百十五夜　三連休を利用して、少々遠方の山へやってきた。紅葉の季節で人手も賑わい、初日は観光客の多い文化遺産や市街地を見て回り、二日目は朝から山のハイキング・コースを歩くことにした。　入口から暫く歩く […]

小説記事

第八百十四夜

橘偲 -

10月 20

第八百十四夜　自宅の最寄駅のロータリから、暫く振りにバスに乗った。検索で見つけた雑貨屋へ行きたいのだが、その店が直線距離で六キロメートルほどで、自転車を持っていない私には少々遠い。可といって電車で行こうと […]

小説記事

第八百十三夜

橘偲 -

10月 17

第八百十三夜　郊外にある大型ショッピング・モールからの帰り道、「あれ、公衆電話だ。まだあるものなんだな」と運転席の夫が、顎を前に出した。その方向を見ればなるほど、横断歩道の階段の下に花を咲かせた夾竹桃 […]

Posts in 短編

第八百二十四夜

第八百二十二夜

第八百二十一夜

第八百十九夜

第八百十八夜

第八百十六夜

第八百十五夜

第八百十四夜

第八百十三夜

最近の投稿

アーカイブ