第八百二十八夜    北風に肩を窄めながら帰宅して荷物を置き、何はともあれ風呂に湯を張った。北から強い寒気が南下しているそうで、今晩は今季で一番の冷え込みになると朝から予報が出ていた。それなりに着込んで出掛けた […]
第七百六十夜    久し振りの酒の席で、少々飲みすぎてしまった。疫病騒ぎで新入社員の歓迎会が開かれたのは四年ぶりだったろうか。今でも政府やマスコミが騒がないだけで、病院へ行けば医療関係者は警戒を緩めていないのが […]
第四百九十夜   桶の中のキッチン・タイマが無粋な電子音で時限を報せるので、後ろ髪を引かれる思いで事実上貸し切りの大浴場に別れを告げ、さっと汗を流して脱衣場に戻り、浴衣に着替えた。 髪は部屋に戻って乾かそうとタ […]
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