第百十八夜   白地に金の装飾が施された平たい化粧箱を抱えて居間に戻ると、妻はまだ台所の床にしゃがみ込んで、割れた皿の破片を丁寧に拾っては半透明のビニル袋へと移していた。 大きな破片だけ片付けた後は掃除機で吸っ […]
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