第三十一夜

物干しから洗濯物を取り込んで、床に並べた洗濯物を畳んでいる。

シャツを畳んで重ね、パンツを丸めて並べ、靴下に取り掛かる。色や模様を見て、一対になっている二本を手に取り、口を揃えて折り曲げて纏める。柄を揃え左右を組にするのが面倒で、自然と片付けるのを最後にしてしまうのだ。

次の一対、残った靴下の群れの中で唯二本だけ白地の二本を手に取り、左右を確かめて纏めようとして、手が止まる。脛の脇、体の外側に左右一点ずつ刺繍されているはずのロゴ・マークが、両方右側に付いている。つまり、二本共が右足用なのである。

同じ柄の靴下を二本買った覚えは無いが、思い違いかも知れぬ。ひょっとしたらと思い箪笥を開けて同じ柄の靴下を探すが、無い。つまり、私が以前左足用同士、右足用同士を誤って組み合わせてしまったわけではないということであり、この靴下自体が右足同士を組み合わせて売られていたということである。

店やメーカに文句を言おうか、しかしいつ頃に買ったものか覚えていないし、レシートももう処分してしまっているだろう。左足同士が組み合わさった組を探して購入すればきちんとした二組にはなるが、今更そんな作業をするのも骨が折れそうだ。

脛の辺りが見えないようなズボンを穿くときにだけ履けばよいと結論付け、取り込んだ洗濯物の前に戻って胡座を掻く。と、左足の親指に床板の感触がして、背筋が寒くなる。

そんな夢を見た。