第五百二十二夜   大掃除のついでに、この一年の間部屋に居座っていながら活躍の機会のなかった家財を整理することにした。 多くは健康グッズだが、ディスク媒体の再生機とディスク・ケースも候補に入る。私の手元に持って […]
第五百十夜   風呂上がり、バスタブの中で体を拭き、絞った髪をタオルで巻き上げて部屋着を着て洗面台を見ると、蛇口の横の眼鏡立てに眼鏡がない。 自宅で過ごす際には風呂と睡眠以外で眼鏡を外す習慣がない。だからわざわ […]
第五百四夜   管理人の趣味でカボチャやら黒猫やらの飾り付けられたエレベータ・ホールで、夕食の入った買い物袋を手持ち無沙汰に揺らしながらエレベータの降りてくるのを待っていた。 やがてエレベータの扉が開き、一歩踏 […]
第五百夜   酒類の提供が解禁され、友人と久し振りに共通の好物である沖縄料理を食べに出掛けた。 自宅でレシピを真似ても何故か再現出来なかった懐かしいあれこれの風味に舌鼓を打つうち、まだ夜も浅いのにラスト・オーダ […]
第四百九十七夜   郊外へ引っ越しをした晩、最低限の衣服、寝具と風呂、トイレ周りの荷解きとを終わらせたところで疲れ果て、見慣れぬ風呂場で汗を流した後直ぐ、居間に広げた布団に親子三人久し振りに川の字になると、目を […]
第四百五十九夜   買い物から帰宅して真っ先にトイレに駆け込んで用を足して扉を開けると、買ってきたばかりの雑貨を早速取り出して消毒している同棲相手が、 「そんなに我慢しなくても、外でしてくればよかったのに」 と […]
第三百十三夜   「単身赴任先から新幹線で戻って来たところでして」 「それでこの荷物ですか」 「ええ、ちょっと遅れましたが、クリスマスのプレゼントなんかも入っているもので」 そんな世間話をしながら、運転手と二人 […]
第三百四夜   昼の休憩時間になって、同じ部署の数人で連れ立って近所の定食屋に入った。 水を貰って一同メニュを眺めていると、唯一の後輩が紙ナプキンにボールペンで何やら文字を書き、 「文字は見ないで置いて下さい」 […]
第二百九十夜   電車を降りると海風が強いのか、磯の香りが鼻を付く。こういう晩は天気予報に関係なく弱い雨の降ることが多い。 外に干した洗濯物を心配しながら牛丼のチェーン店に入り持ち帰りの注文をして、カウンタ席の […]
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