第八百七夜    午前二時、クーラーボックスを荷台に乗せた自転車に跨って、荷物を背負い家を出た。明日は仕事が休みで、久し振りに近所の川に出て夜釣りを楽しもうという魂胆だ。  今年の夏はとにかく気温が高く、夜にな […]
第五百七十七夜   陽がすっかり上ると、友人のクーラー・ボックスにも私のものにも釣果はなかなか増えなくなった。幸いまだ薄暗い朝マヅメのうちに目当てのアジも幾らか釣れていたため、ぼちぼち撤収の運びとなる。 友人の […]
第三百五十五夜   梅雨らしく判然としない昼下がりの空の下、明日か明後日か晴れるまで待てと止めるのも聞かずに竿とクーラ・ボックスを持って飛び出していった息子が、日の傾いてザアザアと音を立てて降り出した雨の中、息 […]
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