第六百九十五夜   暦の上では秋ながらまだまだ猛暑日の続く早朝、まだ気温の上がらないうちに家を出た。それでもなお、駅に着いてホームへ上がる頃には額から汗が流れるから参ってしまう。 肩掛けの鞄を浮かせ、尻のポケッ […]
第六百五十四夜   目を閉じて気分良く列車に揺られていてふと目を覚ますと、ちょうど会社の最寄り駅の一つ手前の駅に着いて扉の開くところだった。次の駅までもう数分の猶予しかないと、重い瞼をどうにか閉じずに過ごさねば […]
第五百六十九夜   入線してきた電車に乗り込むと目論見通りに人は疎らで、七人掛けのシートの両端と中央に一人ずつが座り、片側四枚の扉周辺の隅に数人が立って乗っているばかりだった。 座席はがら空きではあるものの、誰 […]
第四百三十二夜   社外での用事を終えて乗り込んだ夕方の列車は、このご時世とまだ定時前ということもあってかなり空いていた。 それでも扉付近の席は埋まっており、ソーシャル・ディスタンスを意識して車両の端の空席に腰 […]
第三百六十二夜   帰宅時間がラッシュに重なるのが嫌で、このところは会社の指示に逆らって幾らか残業をしてから帰宅することにしている。といっても緊急事態宣言以前よりはむしろ早い時間なのだが、数駅も走ると列車は以前 […]
第三百二十四夜   妻がインフルエンザで床に伏せたために、娘達の弁当など慣れない朝の支度に手間取って、家を出るのが普段より三十分ほど遅くなった。 最寄り駅までの道を人の流れに沿って歩きながら、今晩はどこかで妻の […]
第二百七十八夜/h3>   日が暮れてなお蒸し暑いホームから車両へ入ると、よく冷えて乾いた空気がシャツの汗と体温を急激に奪っていった。それだけで、一日の仕事を終えそれなりの達成感と大きな疲労感を抱えた身体 […]
最近の投稿
アーカイブ