第七百三十六夜    目の疲れが気になって友人に洗面所を借り、コンタクト・レンズを外して眼鏡を掛ける。外した後のこの不思議な爽快感はきっと眼球に酸素の行き渡る感覚なのだろう。  テーブルに戻ると今度は友人が席を […]
第六百六十五夜   突然の嵐で電車が不通になった。帰宅の足が無くなって困っていると、同僚が家へ泊めてくれると言う。大したもてなしは出来ないが職場にほど近いマンションの一室で、十五分ほど歩けば辿り着けるから、途中 […]
第六百五十五夜   アパートの玄関前で花粉を払って扉の内に入り、洗濯物をビニル袋にまとめて風呂に入ると、髪や肌に付いた花粉の影響なのだろう、あちらこちらが痒くなり、くしゃみが止まらなくなる。鼻うがいも含めて念入 […]
第三百二十一夜   仕事に一区切り付いた祝いに酒を飲み、二次会三次会へだらだらと付き合っているうちに、うっかり最終電車を逃した。 タクシィ代は財布に響くと嘆いていると、後輩の一人がJRの駅を指差しながら、 「う […]
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