第十七夜 ふと気がつくと、水が極めて冷たい。眼下の孔から覗く外の景色は夜にしては明るく、月夜なのだろうことが推測される。 私は横倒しの植木鉢の上部に溜まった比較的温かい水域から鈍い体をくねらせて孔を抜け、水面近くへ泳ぎ出 […]
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