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毎週日曜・木曜正午に新たな怪談をお届けしています。

第八百一夜    足の極端に遅い台風がようやく去って、一週間ぶりに街まで下りて買い物をした。その帰り、大量の食料や物資を積んで山道を登る足回りは重く、木の葉どころか枝ごと折れて飛ばされてきたものが散乱する中を慎 […]
第八百夜    打ち合わせにやってきた二人を社用車に乗せ、送り届けることになった。豪雨を伴う落雷の影響で電車が運転を見合わせて、タクシィを拾って帰るというのを聞いた社長が私に白羽の矢を立てたのだ。  灰色に塗り […]
第七百九十九夜    トレイに載せたカップ二つを窓際の少女達へ運ぶと、 「ね、私、ついにちょ能力に目覚めた!」 と聞こえてきた。  私のバイト先であるこの店は大手チェーンに比べて値段が安く、彼女達のような学生服 […]